2011年5月11日

42日目 トマトとアワビ

42日目(2011.5.9)



久々のホテルでの朝食だ。

田辺市街、ホテルカルティア。

ロビーのカフェで簡単なビッフェが用意されている。

パンが美味しい!

そして卵料理。

スタッフがその場でオムレツや目玉焼きを用意してくれる。



僕は大学1年の頃、大学の近くのホテルでオムレツを作る仕事をしていた。

ここのホテルと同じように、お客さんの目の前で作る。

半年ほどの勤務だったが、その後の自炊生活に大いに役立った経験だ。

とき卵の入った容器や小さめのフライパンを見て懐かしく感じた。



たっぷりと食べて、10時にホテルを出発。

今日はとびきり暑い。

中辺路の山道を越えればもう汗だくになることは無いと思っていたが、甘かった。



顔と背中を濡らしながら、梅干しの名産地みなべ町を通り抜ける。

道路沿いに梅干し工場などがあり、時々梅干しの香りが漂ってくる。



(暑さに負けて休憩中)


昼過ぎに日陰の自販機の前で休んでいると、車で乗り付けてきたおっちゃんに声を掛けられた。

「大学生?」

「まぁ、そんなとこです」

「そんなとこって・・・」

「3月で辞めたんです」

「そらあ、親も心配してるやろ」

まあ、これが一般的な反応である。



「大学をやめた」って言うとあんまりいい反応をしない人は結構いる。

「それは親不孝だろう」みたいな。

そんな単純なもんじゃ無いんだけどなあ。

しかし大勢の人間は「大学に入学したらちゃんと卒業する」のが常識だと考えている。

僕は世間の常識と自分の現実とを分離させているけど、彼らにとっては常識が現実。

僕は自分を常識に合わせる気なんて更々無い。

だから常識を変えないと、彼らが僕を認める日は来ないだろう。



また汗だくになりながら御坊に向かう。

夕方ごろに声を掛けられたばあちゃんにトマトと柑橘類をもらった。

トマトを丸かじりするのは何カ月ぶりだろうか。

うまかった。



御坊市街に入り、市役所前駅の近くの福寿司に入った。

多少出費がかさむが、夜は寿司屋に入ることが多い。

お客さんの水準が高いからだ。

寿司屋に来るような人は経済的に成功していることが多いので、学ぶべきことが多い。

授業料だと思えば投資する価値がある。

後から入ってきたお客さん(医者?)にアワビの握りとカツオのタタキを奢ってもらったりした。



色々と食べ物なんかを貰ったりする。

そのモノ自体も嬉しいんだけど、なにより心意気が嬉しい。

だからアワビもトマトも同じ様に有難く感じる。





42日目(2011.5.9)

歩行距離36Km(トータル1125Km)



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