2011年5月6日

37日目 伊勢路8(ラスト)

37日目(2011.5.4)


熊野市の民宿ハタイを出発。
新宮へ向かって南下する。
今日で伊勢路も最後だ。

ひさびさに山道が無い日だった。
コンクリートの上をガシガシ歩く。
体力的には楽だが、足の裏への負担が大きい。

そして山道と比べると、他の旅人や地元の人と交流する機会に乏しい。
登下校中の生徒に笑われたら「東京から歩いてきたよ!」と声を掛けるのが常套手段だが、祝日なのでその機会も無かった。

途中、僕よりも大きな荷物を背負った男が前方に見えた。
体も荷物もでかい。
テントでも入っていそうだ。
彼は結構な早歩きで姿をくらました。

昼過ぎ、熊野川を渡って和歌山県に入る。

ありがとう三重県。

和歌山県新宮市の熊野速玉大社に参る。
ここは全国に約3000社ある熊野神社の総本山「熊野三山」のうちの一か所だ。
ツーリングに来ていたバイク軍団が能で使われる鼓(つづみ)の演奏を奉納しに来ていた。
八咫烏をモチーフにしたジャケットを着た厳ついバイク野郎達。
奇抜な髪の色に顔面ピアスをしている人もいて、なかなかに面白い光景だった。
信仰と現代文化との融合という点で、アメリカの福音教会が各種音楽ジャンルを通じて信仰を説いていることに似たものを感じる。


駅の方へ赴き観光案内所でこの先の道と宿の情報収集をした。
この先で最もメジャーなルートは、熊野那智大社と熊野本宮大社を通る中辺路(なかへち)だという。
パンフを貰い、宿も斡旋してもらった。

今日の宿はJR那智駅からほど近いビジネスホテル紀州。
通常の客室は4000円だが、となりの建屋の客室は3000円だ。(素泊まり)
以前は料理屋だったところで、小上がりを改造して客室にしてある。
隣人が鼻をすする音が聞こえるほどの防音性である。
当然こっちの音も筒ぬけか。
立派な液晶テレビが備え付けてあるものの、最低音量でも隣に迷惑がかかりそうである。
ちなみにアメニティ完備。
コインランドリーは無料だ。
それなりに満足な一泊を過ごした。


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