2011年5月6日

35日目 伊勢路6 本格的に飯を貰う

35日目(2011.5.2)


朝、酒が抜けきっていない体を起こす。
前日に深夜まで飲んでいたのだ。

朝食をとると酒の気だるさは抜けていた。
メニューはバームクーヘンとUFOやきそば。
バームクーヘンは、同じ価格帯の商品で最も高カロリーなものを選んだものだ。

UFOやきそばを調理する必要があるが、お湯が無い。
女将が風邪気味なところを無理して泊めてもらったという経緯があるため、休んでいる所をお湯を用意して貰うのは忍びない。
そこで、ポットに残ったお茶で麺をふやかした。
お茶が50℃くらいなので調理できるまでに多めの時間がかかる。
アツアツではないものの、味に問題はなかった。
案外どうにかなるものだ。

前日に引き続き、ほとんどの時間が山道だった。
ヨコネ道、三木峠800m、羽後峠900m、曽根次郎坂太郎坂3900m、仁木島峠逢神峠3000m
そのほかにも短い古道が何か所かあった。

三木峠と羽後峠の間の古道に入ろうとすると、小学生の団体が出てきた。
先頭にいたおじさんは、なんとこれから行く道を発掘した人だという。
古道の発見、整備、管理を地元ボランティアがしているということだ。
彼らの力で快適な古道歩きが実現している。

児童や先生ともしばし交流する。
ここでもいつものやり取りだ。
「どこから来たの?」「東京から歩いて」

みんな一様に驚いてくれる。
先生「え、東京から歩いて?」
児童「すげー!」
そして質問攻めにあう。
「どこまで行くの?」「どこで寝るの?」「どこでごはん食べるの?」「世界一周するの?」
子供達は知ることにどん欲だ。
これだけの反応をしてくれると僕も非常に嬉しい。

昼過ぎ、曽根次郎坂太郎坂の峠で休んでいると、東京から来ているマダム5人と出会った。
彼女達は毎年来ていて、少しずつ熊野古道を歩いているそうだ。
「これ、食べないから」
と、おにぎりを貰った。
他にお菓子とバナナも頂いた。
伊勢路に入ってから昼飯を食べないことが習慣化していたが、やはり空腹である。
ありがたく頂いた。

17時過ぎ、新鹿に到着した。
食事をして宿へ。
民宿みさきは海沿いの宿で、素泊まり3000円。

洗濯機が使える。
松阪以来、久々の洗濯だ。
衣類にしみ込んだ汗の塩を落とす。

部屋で前日のキャンプで快さんがくれた淡麗を飲む。
つまみは干し梅。
以前に康栄閣(山梨県身延)で貰ったものだ。
善意の味を噛みしめて就寝。



35日目(2011.5.2)
歩行距離16Km
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